栄養士になるには栄養士養成施設の卒業が必須!試験での資格取得はできない
栄養士
最近はいろいろな場所で食事や栄養の大切さを耳にする場面が増えました。そのような世間の風潮の中で、食と栄養のスペシャリストである栄養士資格の人気も高まっています。
しかし、栄養士になるための方法はまだ認知度が低く、栄養士になりたい人の中にもどのように栄養士資格を取得すればいいのかわからない人も多いでしょう。
この記事では栄養士になる方法やどのような人が栄養士になれるのか、どのような就職先があるのかなどについても説明します。
栄養士を目指す人はこの記事を読んで、キャリアパスの参考にしてみてください。
栄養士になるには栄養士養成施設の卒業が必須!試験での資格取得はできない
栄養士になるためには栄養士養成施設の卒業が必須条件です。
試験などで栄養士の資格取得はできず、栄養士になるためのカリキュラムがある学校を卒業することだけが栄養士資格取得への唯一の道です。
では、どのような学校で栄養士資格を取得できるのかも確認しましょう。
栄養士を目指すなら専門学校か短大が選択肢が多い!大学はやや少なめ
栄養士を目指す多くの人が選ぶ学校は専門学校か短大です。大学は選択肢としてはやや少なめのため、栄養士を目指すなら専門学校か短大をメインに考えましょう。
専門学校や短大は2年制がメインで実習も多い
専門学校や短大の特徴は2年制の学校が多いことと、実習が多いことです。
2年で学校を卒業できるため、大学に通うよりも早く社会人として活躍できます。早く自立した生活を始めたい人には専門学校や短大が向いています。
また、大学よりも実習が多いことも専門学校や短大の特徴です。
在学中に実習を経験することで、就職したときにも即戦力として活躍しやすいことが専門学校や短大のメリットです。
大学は卒業までに4年かかるが幅広い学問を学べる
大学は基本的には4年制のところが多く学生である期間が専門や短大よりも長いため、栄養学以外の幅広い学問を学ぶ機会を得られます。
また、2年でカリキュラムを終わらせる専門や短大に対し、大学は4年かけられるため学習ペースに余裕を持てることもメリットです。
夜間や通信教育での資格取得はできない
昼間は仕事がある社会人や、学費の面で夜間学校や通信教育で栄養士資格を取りたい人もいるでしょう。
しかし、残念ながら夜間学校や通信教育で栄養士資格は取得できません。栄養士の資格を取得するためには昼間部の学校を卒業することが唯一の方法であることを覚えておきましょう。
主婦でも50代でも学校を卒業すれば栄養士になれる
栄養士資格の取得に年齢制限はありません。それぞれの学校で募集要項に年齢制限がなければ基本的にすべての学校で栄養士資格を取得できます。
また、栄養士資格を取得するために必要な条件もないため、主婦の人でも50代からでも栄養士資格取得を目指せます。
管理栄養士は試験に合格しなければならない
栄養士の資格は学校を卒業すれば誰でも取得できると説明しました。このとき試験などは必要なく、学校で必修の単位をすべて取得できれば卒業と同時に栄養士資格を取得できます。
しかし、管理栄養士になるためには国家試験に合格しなければなりません。さらに、管理栄養士の国家試験を受けるためには以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 2年制の栄養士養成施設を卒業し、3年以上の実務経験がある人
- 3年制の栄養士養成施設を卒業し、2年以上の実務経験がある人
- 4年制の栄養士養成施設を卒業し、1年以上の実務経験がある人
- 4年制の管理栄養士養成施設を卒業した人
引用元:一般社団法人全国栄養士養成施設協会HPの内容を当サイトにて改変
この4つの条件を満たしたうえで管理栄養士国家試験に合格すれば、管理栄養士の資格を取得できます。
栄養士から管理栄養士へのステップアップを目指す人は、自分が条件を満たしているか確認してから試験に臨みましょう。
学費は学校に通う期間によって大きく差が出る!大学は4年通う分高め
さて、栄養士を目指すためには学校の卒業が必要だと説明しました。学校に通うためには学費がかかるため、ここでは学費について一緒に見ていきます。
学費は大まかにわけると入学費、1年毎の学費・教材費とわかれます。それぞれ入学費は30万円程度、学費・教材費は合わせて120万円~150万円程度が目安と考えましょう。
入学費は入学年のみかかるものですが、学費や教材費は毎年かかります。そのため、学校に通う期間が長い大学などはその分費用が高くなります。
学費負担をできるだけ小さくしたいなら通学期間の短い2年制の専門学校や短大を選択しましょう。
一人暮らしの場合は毎月の家賃や生活費もかかる
自宅から学校が遠い場合に一人暮らしをする人は、毎月の家賃や生活費もかかることを忘れてはいけません。
これも学費や教材費同様に継続的に費用が発生するため、できるだけ通学期間を短くすれば費用負担を小さくできます。
自宅から通学するか、一人暮らしを選択するかは通学時間や費用面での負担をよく保護者の方と相談して決めましょう。
栄養士は給食関係や保育施設のほか病院や福祉施設などへの就職が多い
学校へ通い栄養士資格を取得できたら、いよいよ栄養士資格を活かした就職が待っています。
栄養士の就職先で最も多いのは給食関係の企業への就職です。
その他にも幼稚園や保育園などの保育施設、病院や福祉施設等も栄養士に人気の就職先です。
献立を考えたり作ったりすることで栄養管理や指導をする
給食関係の企業に入った場合、学校や企業の社員食堂などで給食の献立を考えたり、献立に沿って食事を作ったりします。
それらの業務に付随して食材の管理・発注の業務に携わったり、学校の場合は他にもお便りを作ったりすることもあるでしょう。
企業や学校、保育施設や病院、福祉施設など、それぞれの施設利用者の特徴に合わせた食事を用意することで、適切な栄養を必要な人に届けて健康を維持・増進することが栄養士としての大切なお仕事です。
あなたが作った食事を食べ、「おいしい」「ありがとう」と言ってもらえることや、その人の健康が維持・増進されることは栄養士の仕事の大きなやりがいです。
専門学校の中でも実習が多い武蔵野栄養専門学校
武蔵野栄養専門学校は専門学校の中でも実習が多い学校です。実習が多いことでどのようなメリットがあるのか説明します。
実習が多いため現場で役立つスキルが身に付きやすい
実習が多ければ多いほど実際の現場に出たときに役立つスキルが身に付きやすいです。
たとえば武蔵野栄養専門学校では、1年次の後半から2年次の前半にかけて毎週大量調理実習が行われ、約400人分の給食を作ります。
この実習を集中的に実施することで、特別な調理器具の扱い方や、大量調理のノウハウを身体で覚えることができ、実際の現場で大量調理をする際にもスキルを発揮することができます。
この実習無しで現場に出た場合、調理器具の使い方もわからず大量調理のコツもつかめていないため、既存の社員と足並みを揃えることが難しいでしょう。
在学中の実践的な授業を通して現場に出てすぐに役立つスキルを身に付けていることは、武蔵野栄養専門学校を卒業した人の強みになります。
文部科学大臣から職業実践専門課程として認定されている
ただ単に実習の時間が多いだけで、それが現場の状況に即していなければその実習には意味がありません。
武蔵野栄養専門学校のカリキュラムは文部科学大臣から職業実践専門課程として認定されています。
この職業実践専門課程として認定されるためには企業と密接に連携して、その学校のカリキュラムが実践的なものであると評価される必要があります。
武蔵野栄養専門学校のカリキュラムが職業実践専門課程として認定されていることはすなわち、文部科学大臣から「このカリキュラムは企業と連携した実践的なカリキュラムだ」と認められていることの証拠です。
企業の状況を踏まえたより実践的なカリキュラムで単位を取得して、即戦力の栄養士として活躍したい人は、ぜひ武蔵野栄養専門学校を進学先の候補として検討してください。